危機管理の話

危機管理の話

  • 2018年 10月 29日

危機管理とはどういうことですか?

事故や不祥事などの企業にとっての危機が発覚したときの対応や、そうした危機を予防するための措置などを危機管理と言います。ツイッターやフェイスブックなどのSNSでの、いわゆる炎上などへの対処も危機管理に含めて考えられているようです。

危機管理の成功例、失敗例を教えて!

失敗例の一つとして、日本大学のアメリカンフットボール選手が関西学院大学の選手にプレー終了後に後方からタックルした事案が挙げられます。試合後、日大が速やかに誠意ある謝罪を行わなかったため、タックルは監督の指示によるものであったとの報道がなされ、最終的には監督が辞任せざるを得ない状態となりました。

一方、2018年2月16日のアスクル物流センターでの火災時のアスクルの対応は、危機管理の成功例と言われています。アスクルは、火災発生直後から、役員、社長が現地で会見をしたり、近隣向けの説明会、記者説明会を開催し、情報を積極的に開示していきました。こうした姿勢が受け容れられ、企業にダメージを与えるような大きな批判を受けることを回避できました。

危機管理のポイントは何ですか?

キーポイントとなるのは、迅速な情報把握と誠意ある対応です。こうした対処を実現するためには、事前に、企業にとって潜在的にどのようなリスクが存在するのかを把握し、危機が発生したときの体制を検討しておくなどの準備も重要となります。

逆に、危機が発生したときに、企業自身も被害者であるというかのような対応や、企業には責任がないかのように受け止められる対応は、好ましい対処とは言えません。


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